野菜をつくるではなく、土を育てる
2年前から、350㎡(約3畝)ほどの畑をお借りしました。
※借りた当初の写真。2年前まではお庭用の植樹が並んでた畑。元々は田んぼと聞いてます。
畑を管理し始めて、土に触れ、土から学んでいくと、土の構造はとても複雑。
では、何が土を育んでいるのか。
肥料?水?土?
たどり着く先が”微生物”の存在でした。
この”微生物”が土の中で、元気に暮らし育んでもらう環境を育てていくことが農業のあるべ
形ではないかと考えるようになります。
単に”野菜を育てる”に目先を向けると、農薬や化学肥料の在り方にたどり着きます。
でも、そこに待っているのは土に凄む微生物や菌の破壊です。
慣行農法(農薬や化学肥料を使用する農法)を否定するつもりはありませんが
土を育む、土を受け継ぐという観点で考えると
僕は両資材の使用は避けるべきだと考えます。
なるべく、畑に近い環境で微生物に寄与できる資材を投入し続けることで
土を育んでいきたい。
「土を育てる」というのは一朝一夕で成り立ちません。
今回借りた畑は、資材の運搬にとても不向きで効率も度外視。
一方で、この場所だからこそできる「微生物との向き合い方」を考えてみると
多くの選択肢があるのに気付かされます。
その一つが、山間で育まれてきた「コエグロ」による土壌改良。
最近、気になる緑肥がセスバニア、そして”炭”の存在です。
※セスバニア(通称:田助)は田んぼから畑に土壌改良する緑肥
土を育てることは、畑の土壌内に有機物や菌を繁殖させることではなく、畑周りの風通し、育てる作物の関係性など自然環境をもっと理解していくことだと考えます。
”畑の土”という一つのキーワードをもと広がる知識と経験が、まだまだ広がっていくかと思うととてもワクワクしています。
※小さな畑だけど、ここで育まれる循環を楽しみたいと思います。
※じゃがいものマルチがわりに茅を切り込んで表面に撒いています。
じゃがいも収穫後(6月下旬)は、ここにセスバニアを植え付ける予定です。
時間はかかるかもしれませんが、畑を通じて”食べる”循環の仕組みを学んでいけたら嬉しい。
自分なりに、この畑と食卓を結ぶ距離が近くなることを願い、楽しみながら土を育てる時間に触れていきたいと思います。
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