水の道

毎年5月3日は江田集落の春祭りが行われます。

降雨守護を祈願するため、神様が祀られている雲早山(1495M)の山頂を目指す大切な神事です。
(※100年以上続く集落最古の行事)


江田集落で農ある暮らしを学び続ける中、田んぼを始め水は大切な存在。

集落や鮎喰川の水資源を守っていく上で重要な祭事と捉えています。


お米づくりにはたくさんの水が必要です。

その水を満遍なく田畑へ行き渡らせる通り道の水路は集落の命を守ってくれる重要な資源。


繁忙期にあたる5月〜9月までの繁忙期に、水が気持ちよく流れ田んぼに命を与えてくれるよう、集落でお世話になっている若い衆で水路清掃をおこないます。収穫後から春先までの半年間、積もった土砂を水路から片付ける作業です。


例年2つの水路を清掃しますが、今回清掃した水路は集落内の稲作を8割り近くまかなっている主流。田んぼで稲作をするにも、畑で野菜を作るにもこの水路が成り立たなければ活動に移せません。


そう考えると、どの作業よりも重要な行程です。


水門が開けられ、水路に水が通ると集落全体に命が宿る。

毎年、この行程から”水”の有り難みを肌で感じ1年のスタートを切っています。


今年の稲作も順調でありますように!

エタノホ

エタノホ/くらしを耕す 「棚田とくらしがつながる」 日々、暮らしの積み重ねが棚田の風景を育む 江田で1組の夫婦と出会い学んだ大切な視点です。 美しい風景を守る上で私たちは ”この場所で暮らし、田を耕す”ことを選択しました。 お米づくりを中心とした農ある暮らしを実践し 未来に伝えたい棚田の風景を育んでいます。

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