【除草を振り返る】中野式除草機との出会い

2020年の除草も折り返しとなりました。

当初予定していたスケジュールよりも、5日ほど遅く回ってます。


理由として

●新しく圃場が増えたこと


また今年は新たに数名が除草に携わってくれたことで

”精度”を高めるよりも”除草のあり方”を伝えることに重点を置いてます。


僕らのチームとしても「未来への投資」「自分自身の振り返り」の年となりそうです。

焦ることなく、できる範囲で丁寧に作業していきます。

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田植えから8日目の圃場. コナギの赤ちゃんが芽を出し始めました。


さて「中野式除草機」という言葉、目にしたことある方いらっしゃいますか?


[参考]

僕は最初に目にしたのがこの記事でした。

その前年に「八反づり」という機具を使い、除草に明るい兆しを見出してた際、中野式除草機と出会い衝撃を覚えました。


今まで、除草となると「草を取る」だけに着眼し、草が生えてから作業してました

この機具と出会ってから、「草が生える前」に「草を取り除く」ための作業に徹してます。


そして、除草はその他にも様々な要因が必要となります。

① 水管理・・・「棚田は水が溜まりにくいので、日々の気温・水量に応じ毎日管理」

② 水が溜まる圃場・・・「カニやモグラの穴、小さな亀裂など毎日圃場を一周確認」

③ 畦づくり・・・「水が漏れず、水を無駄にしないように一番大切な工程」

④ 雑草(発芽)のメカニズム

⑤ 適正な除草時期


最低限この5点は頭に入れ、注意深く田んぼを見れない限り『除草の是非』は問うことができないと考えます。

中野式を初めて3年目。


田植え前の種除去から始まり、田植え後1ヶ月以内に各圃場2回ずつ除草を施すと

年々タネが少なくなり除草しても草の絶対数が減ってるのがわかります。


メンバーにも、除草理論?を伝え、中野式除草機の強みを共有することで機具の扱いや、田んぼの特性を把握する力が格段に上がりました!


”草”という目先の対象物をどう対処するかだけに問わられることなく、
日々田んぼや雑草の変化を敏感に感じる力こそ除草に必要なスキル だと確信しました。


この圃場は水管理が失敗した為、2回目の除草に苦労しました。


僕らも、まだまだ勉強不足な面もあり完璧な除草には辿り着いてません。


しかし、これから3年間かけて田んぼの整備やタネの排出を繰り返すことで

2回だった除草が1回に。1回だった除草が0回に…なんて夢を見ながら

毎日の変化をより注意深く観察したいと思います。


今回、中野式除草機について書きましたが除草の本質を理解すれば他の機具でも除草のクオリティを上げることは可能だと考えます。


要は、人間任せの扱いではなく自然の理に沿って道具を扱うことが重要。


草がなくなることが正しいのではなくて

自然の理に沿って、田んぼや雑草と向き合える余裕こそ無農薬でお米を育てる醍醐味なはず。


今年新しくお借りした田んぼは中耕除草機と手除草ですが、過去の苦労が嘘みたいに除草が手軽になりました。


来年は中野式を入れれるようしっかり土と畦を作りたいと思います。

エタノホ

エタノホ/くらしを耕す 「棚田とくらしがつながる」 日々、暮らしの積み重ねが棚田の風景を育む 江田で1組の夫婦と出会い学んだ大切な視点です。 美しい風景を守る上で私たちは ”この場所で暮らし、田を耕す”ことを選択しました。 お米づくりを中心とした農ある暮らしを実践し 未来に伝えたい棚田の風景を育んでいます。

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