水を溜める

水の神様にお参りをし、いよいよ江田集落の水路にも水が通りました!


そうなれば、あとは田植えまでラストスパート。

各世帯が”代掻き”という作業に入ります。


※代掻きとは・・・田起こしが完了した田んぼに水を張って、土をさらに細かく砕き、

丁寧に掻き混ぜて、土の表面を平らにする作業です。


僕らが管理する田んぼは、一つ一つの面積が小さくトラクターを使用できない場所もあります。

その時は、手押しの中耕耕運機で代掻きをおこなっています。


実は、この作業が一番大変だし、苦手。

深く耕しすぎても、耕運機が田んぼにはまってしまい、取り出すのが一苦労。

浅く耕してしまうと、土が硬くて根が張りにくい。


でも、今年は思い切って浅く耕し、初期の生育は遅くとも

後半の生育に期待してみようと思います。

今は、苗を植えた瞬間から、過保護すぎるぐらい

生育に妨げが生じないような整地をおこなっているように見えます。


15cm以上掘り下げて、細かく粉砕した土と水を混ぜ込んで

苗の活着や、生育上の根張りを促す為です。


これがいつも疑問に思ってました。

その昔は、牛や馬を活用し、機械作業には無い”粗さ”があったはず。


そして、その当時のお米を今でも美味しいと感じているじいちゃん・ばあちゃんがいる。

どちらの方法も正しく、理にかなっているけど

もう少し自然の原理に耳を傾けて、稲の生育を見守ってみたいと思い、

代掻きを行う前、田おこしで土を耕す時も10cm以下で浅く粗めに耕し

土を深く掘り、細かく粉砕することは避けました。


地域の人が良く言う”丁寧な代掻き”という常識を一回取っ払ってみます。

2年間、自分の思うように稲作を経験し、常識の概念に疑問が生じたからです。


・深く耕す意味は?

・代掻きは2回も必要?

・細かく耕す意味は?

・慣行と無施肥での捉え方の違いは?

・そもそも代掻きの行う理由って?


表面を均一に整えることは、過去の経験からも重要な作業だと捉えてますが、

代掻きの回数や、深さ、土の粉砕などの”ルール”みたいな意味については

正直、落とし所がわかりません。


2年前、人の手足を十二分に活用した代掻きを行ったところ

機械で代掻きした圃場より生育が順調だったという結果も目の当たりにしてます。


”常識を疑ってみて、とことん考えてみる”


今年の稲作のテーマです。




エタノホ

徳島県神山町にある江田という小さな集落。 私たちはこの地で1組の夫婦と出会い、田んぼをはじめとした“農”や、美しい棚田の風景を織りなす“くらし”を学び続けています。 「人のくらしが織りなす風景を、これからも受け継いでいきたい」 農を通じた人や地域との交流、そこから得るくらしの知恵や技術。「くらしを耕す」とは、その学びを通じて、“これから”を丁寧に育んでいくという想いを込めています。

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