身の回りの資源を畑に

僕らなりの「暮らし」を表現していく上でも「農ある暮らし」の形はなんだろう?

農”業”ではなく、農ある”暮らし”


まずは、今まで借りていた農地を整理し自分たちが食べる分の野菜を生産できる圃場を確保する。余った分をお裾分け(販売)していくスタンスに変更していこうと思います。


なので、5畝の畑1枚に集約し仕切り直します。

そこで一番大切になるポイントが「土づくり」です。


山間部、平地ではなく傾斜になっている畑に必要な資材ってなんだろう。

土がざれることなく、留まるような資材って何があるのか。


その一つに「茅(コエグロ)」がありました。

「茶畑2年目 茅を入れました。」
https://etavillage.amebaownd.com/posts/1860419


諸説ありますが、茅を細かく刻み土にすき込むと土の間に隙間が生まれ空気が流れ込みます。

この地域では昔からこの農法で土を育み、野菜を育ててきたそうです。


【コエグロの流れ】------------------------------------------------

●秋口に茅を刈り込み、円錐状に固めて乾燥


●乾燥後の茅をコミキリという農具で細かくし田畑に撒く


●状況に応じてマルチがわりとし、保水のために使用
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若手の僕らでも、重労働な堆肥作り。

腰が曲がり、杖をつきながらでも尚茅を畑に漉き込むばあちゃんがいます。

「これが美味しい野菜を育てるのに一番じゃ」と。

長い年月、この場所で受け継がれてきた立派な農法です。

身近な資材を利活用して、畑を守り継ぐ姿に感動しました。


僕らも少しずつ、この場所で美味しい野菜が食べ続けられるように

コエグロを畑にすき込んで、土づくり(育てる)に励みたいと思います。

エタノホ

エタノホ/くらしを耕す 「棚田とくらしがつながる」 日々、暮らしの積み重ねが棚田の風景を育む 江田で1組の夫婦と出会い学んだ大切な視点です。 美しい風景を守る上で私たちは ”この場所で暮らし、田を耕す”ことを選択しました。 お米づくりを中心とした農ある暮らしを実践し 未来に伝えたい棚田の風景を育んでいます。

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